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2016 / 04 / 27  13:32

【革新的ビューティー論】富士フィルムの化粧品事業

近年、様々な業界で先端技術やIT技術などによるビジネスモデル変革が行われています。
幅広い視点から化粧品業界をみたとき、実は大きな変革によってもたらされたと分析しています。

富士フィルムといえば、写真(イメージング事業)がメインだったところが、もはやフィルムの会社ではないとも言われています。フィルム事業の衰退により、この技術を駆使して様々な分野への挑戦が行われてきました。実は化粧品参入はおおよそ最近のことで、医療、LCD、半導体、ITへと変容してきました。

富士フィルムの化粧品事業への本格参入は2007年ごろ。CMで有名女優を起用したブランドが話題となりました。
化粧品事業の発端となるのが、「アスタキサンチン」という成分の登場です。

当時、化粧品業界では、「ヒアルロン酸」や「コラーゲン」の2大ヒットが謳歌している時代。この成分が入っていれば必ず売れるという暗黙の了解がありました。
その次なる成分として、富士フィルムが研究していたのが「アスタキサンチン」です。
この成分を、フィルム技術を駆使してナノ化し、はじめはサプリメント(健康食品)が発売されました。
しかし、ヒアルロン酸やコラーゲンほどヒットしなかったどころか、市場的にあまり日の目を見る機会がありませんでした。

もともと、バイオ分野で実績を作ってきたのもありますが、そのうち技術開発が行われ、いよいよ化粧品事業への本格参入へとなります。
アスタキサンチンのほかに、コラーゲン(アミノ酸)の研究も独自に行っていたようで、これらを駆使して「アスタリフト」というブランドが発売されました。

化粧品業界単体で見ると、「あの富士フィルムが?!」とその当時注目されましたが、ビジネスモデル変革という大きな軸でみると、化粧品はその一分野に過ぎないことがわかります。
引き続き、今後の動向に注目しています。


出典:http://www.electronicjournal.co.jp/article/PDF/20120601.pdf

2018.07.19 Thursday