Clef de Beau-Marketing

2018/4/2創刊★美容マーケティングに特化した業界専門Webメディア Clef de Beau-Marketing (クレド・ボー・マーケティング)

コラム一覧

2018 / 01 / 06  10:05

【ビューティーフード/インナービューティー】“スーパーフード”ブームが寄与した新しいインナービューティーの要素とは?<情報サイトJIJICO掲載2018/1/2>

 

いわゆる“スーパーフード”は、日本では、栄養バランスに優れた栄養価の高いものという曖昧な定義が浸透しており、加えて海外では、“海外の珍しいもの”という概念もあります。改めて“スーパーフード”について紐解き、一大ブームによって新たに注目されたインナービューティーについて、解説します。

混乱する日本のスーパーフード市場と食文化の関係

海外で美容や健康に良いとして話題になり、日本でも2015年ごろから沸き立ってきた“スーパーフード”。ココナッツオイルをはじめ、‭キヌアやチアシードが日本でもメジャーになりました。‬‬‬‬‬‬‬

これまでにも何度か書いてきましたが、スーパーフードには世界的にも定義がなく、いろいろな見方があります。一般的には、“栄養価が高い海外の珍しい製品”というカテゴライズが浸透しているように思います。インナービューティーの先進国でも、こういった概念が一般的で、南米やアフリカ、アジア古来の食材が人気になっています。日本でも海外製品が人気になるのと同じです。

日本ではある種の“美容・健康用語”として定着しつつあるスーパーフードですが、海外ほど継続的に伸びてはいません。

それはなぜか…。先ほどのカテゴライズに沿って述べるとすれば、インナービューティー先進国では、健康ブームであるということはもとより、こういった食材が日常の食生活に合っているため、取り入れやすいという点から根強い人気となっているのです。日本で、継続的に摂取しやすくするには、ブランドストーリーや製品の質など、企業側も説明を十分にしていくことが大切です。

日本の身近な食材も“スーパーフード”として海外で話題に!

先述のカテゴライズにより海外で“スーパーフード”として話題になっている、日本で昔から日常的に食されているものがあります。

以前も少し紹介しましたが、昆布(海藻類)・ターメリック・ケールなどが海外で人気となっており、日本とは少し異なる方法で摂取されています。昆布は昆布茶(ご存知の方もいらっしゃると思いますが、KOMBU-CHAという表記で売られています)としても身近ですが、そのほかの海藻類はスナックやサプリメントとして摂取されています。“スーパーフード”として名が広まったスピルリナもサプリメントが主流です。

ターメリックについては、日本ではウコンと呼ばれることが多いですが、カレーなどもスパイスとしてだけでなく、同じようにサプリメントとして話題になっています。ケールは野菜の一種で、日本の青汁などに入っている代表的な原材料ですね。海外では、グリーンスムージーや前回記述したグリーンフードとして、ナチュラル&オーガニックのケールが好まれるようになりました。

このように、日本で身近な食材も海外に行けば“スーパーフード”として人気になっていて、ある意味ファッショナブルな需要があります。企業向けに言えば、日本のこういった食材は海外でチャンスがあり、消費者の方に向けて言えば、目新しいものでなくても美容や健康に良いものを手軽に摂ることができます。

原点回帰として、改めて日本の食材や日頃食しているものから“スーパーフード”として再注目するのも良いでしょう。

身近な食材からも効率的に豊富な栄養素を摂る術を知ろう

海外の健康ブームでは、目新しいものに注目があつまる反面、身近な野菜や果物などが健康・美容食材として再注目されている流れがあります。私はこれを「インナービューティーの原点回帰」と呼んでおり、以前のコラムにも書いたように、従来スーパーフードと呼ばれていたものは意外と身近な食材から抗酸化栄養素を摂取することがありました。

こういったことから混乱を防ぐために、私はこれらを「ビューティーフード」と定義し、当社でもこのような身近な美容フードについて学べる履修プログラム『ビューティーフードIQ120』を提供しています(俗に言う“スーパーフード”もこれに含まれるものもあります)。

抗酸化栄養素とは、例えばカロテノイド系の栄養素で、一般的な野菜や果物のほか、前章の海藻類や鮭なども含まれ、日本で日常にありふれている食材です。つまり、俗にいう“スーパーフード”だけに拘らずとも、手軽に美と健康を追求することができます。そのために、ただ単にそれらを摂取するだけでなく、その本質や効果的な摂取方法など知っておく必要があります。

インナービューティー先進国で注目されている次世代スーパーフードとその方向性

以前、グリーンフードついても書きましたが、インナービューティーを達成する一つの要素として、環境や社会貢献への観点からもサステナブル(持続可能)かどどうか(サステナブル)という視点も沸き立っています。

この分野は、特に美容やファッションなど嗜好品業界では、世界的にもほかの業界に比べて非常に遅れをとっている現状があります。環境に配慮したという点で見れば、ナチュラル&オーガニックな製品(農業認証による)が挙げられるでしょう。

このほかに最近では、グリーンフードをはじめとした『グリーンビューティー』のほか、現地コミュニティへの社会貢献や生物多様性などの環境保全という観点でも注目されています。アフリカに自生する「アランブラッキア」という実からできる製品開発のために、日本の大手消費財メーカーが官民パートナーシップを組み、アフリカ人コミュニティにおける社会的利益と家庭生活の向上、森の野生樹木の保護、森林伐採や間伐地帯への植樹などを通じて生物多様性を維持する森林風景保護などの取り組みが、環境問題において大きな話題となっています。

アランブラッキアは、ある意味新種の“スーパーフード”とも言えかねないですが、製品としてはその実から採れる油からマーガリンのような製品が開発されています。自動車業界のように、ほかの様々な業界で「次世代」というワードが目につく昨今ですが、先端技術によるものだけでなく、いまやサステナビリティを重視することが“次世代”と言われる時代になりつつあります。こうしたことから、今後はよりサステナブルな食材や製品が出てくるでしょう。単に“珍しいもの”という視点だけでなく、次世代スーパーフードにも注目が集まりそうです。

2018 / 01 / 04  10:18

【ビューティーフード/インナービューティー】【業界時事】機能性表示食品ガイドライン改正 健康・美容業界へ2018年の新しい切り札になりえるか

「機能性表示食品」ガイドライン改正

昨年末ごろ、機能性表示食品のガイドラインが改正されました。
健康産業ニュースによれば、改正ポイントは4つ。
①定性分析のための指標(資料)を添付すること
②臨床研究はトクホと同じヒトと対象とした臨床を用いること
③研究論文等の査読も対象としたこと
④18・19歳も成人と同等と認められた場合での研究結果を引用できること

改正ポイントから、より身近でかつ明確な情報の開示、安全性・信頼性の底上げ などが読み取れます。

機能性表示食品の届出等に関するガイドライン構成は、対象食品となるかの判断→安全性の根拠→生産・製造及び品質の管理→健康被害の情報収集体制→機能性の根拠→表示の内容→申請 と大きく変わりはありません。
(ガイドラインは、消費者庁のHPより確認できます)

機能性もブランディングの要素に?2018年の新しい見方とは?

機能性表示食品は、施行当時より申請・認可がスムーズになり、機能性成分の数や製品も大分増えてきたと言われています。
そもそも機能性を明確にすることで、一番貢献できることが「消費者への情報開示(誤認の解消)」になりますが、当初から私はマーケティング的要素があると見込んでいました。マーケティング的にいえば、これは差別化のひとつにもなりえ、機能性表示食品として認可さえているという安全性・信頼性へのブランディングになります。
当社では申請自体のサポートをしているわけではありませんが、マーケティングやブランディングとして、各種申請等に関わることのお手伝いをさせていただくこともありますので、効率的なサポートが行えます。
消費者への”良い”見せ方を生かして、今年はマーケティング戦略として、申請済みの製品もこれからの製品も、新しい形で活用してみてはいかがでしょうか。

2018 / 01 / 01  10:26

【革新的ビューティー論】美容業界の新たなるステージとなるか? 2018年は「美容×テクノロジー」はどこまで進むか(考察)

2015年ごろから先進的なキーワードとして出てきたのが、IoT。
美容・健康業界ではなかなか難しい分野で、他の製造業と同じような視点で考えれば、理美容機器のメンテナンスなどのビッグデータ解析にはなるかもしません。
IoTについては、専門外ではありますが、以前はマーケティングに関連する話題で書かせていていただきました。
新年に相応しく、これまでにない視点を綴りたいと思います。

テクノロジーといっても、これまでARやVRの利用は、化粧品業界でもまあまあ見られるようになってきた時代に。
でも業界に長く身を置く私からするとちょっと違和感があるのです。
テレビでもそうですが、ビジュアルで見せる世界には有効ですが、スキンケアになると計り知れないということ。また、メイクアップでも結局肌にのせてみたときの感覚・感触やつけ心地の良さ、肌色とのコントラストなど、ビジュアルで見れない部分もあるということです。

百貨店など化粧品カウンターでは、肌診断の機械を導入しているブランドもありますよね。化粧品業界では、製品製造のための効果測定などで、肌の水分量や隠れシミの数などを測定して、保湿やシミ対策の化粧品をどの程度使用したらよいか、また使ってみてどうだったかなどを検査をするわけですが、IoTの活用ができるとすれば、こういったデータを集め、日本人属性や季節性に合わせた製品開発ができることでしょうか。もっと言えば、年々それを蓄積していき、日本人の平均的な肌の栄養状態から、強いては環境汚染などのデータ分析も可能になるかもしれません。

昨年は、資生堂が肌診断できるアプリを開発して目を惹きましたね。私も試してみましたが、とても巧妙に設計されていました。(でも私が着目したのは、アプリの精度というより、近年危惧されているAIやIoTの発展による職業・労働人口の消滅・減少です。。)利用者は、“資生堂だから”信頼できるかもしれませんが、肌の表皮診断以外のエビデンスは明確なのか、大手以外のメーカーでは十分に考慮する必要があり、「シミには○○(製品)が効きます」などアプリ内での薬機法違反・景品表示法違反にも配慮しなければならなく、新しい“コンプライアンス”の一つになるかもしれません。
また、こうしたデータも十分に個人情報となりえますので、リスクマネージメントも必要です。

(以下、机上の空論的ではありますが)
個人的には、これまで個人が使用してきた化粧品の詳細をデータ入力して、また生活習慣や年代、ホルモン変化なども加味し、遺伝子検査のように、(いまの)自分にはどの成分が合っているかがわかるほうが画期的かと考えます。もちろん、ここには、テクスチャー・肌への感触・香りなど肌実感データも入ります。
遺伝子検査は、もちろん元となるデータがあって、その分析によって成り立っているものなので、まずは化粧品データの全体と多くのサンプルが必要になりますし、生活立地によっても十分変動が予想されるので、地域ごとにも細かいデータが必要になり、まさに壮大な話です。
以前のコラムやセミナーでも述べているように、私も「美容×遺伝子」という点も兼ねてから注目していますので、日々構想を巡らせていますが、
表皮ケア(=スキンケア)では、医薬品や医薬部外品など肌への効果が比較的高いもの以外は、様々な影響によって左右されるので、「インナービューティー×遺伝子」の方が多少は理にかなっているのではないかと思われます。
もっと言えば、例えば「昨日食べた食材が肌に影響してくるのはいつか」などデータで出せれば最高ですが、これは医学的にも生物学的にも壮大な話で、またこれらの専門家でもないため、私にはまだ想像がつきません。
しかし、遺伝子分野自体もまだまだ解明されていないことも多くあるといいますし、今後は新しい発見も出てくるのではないかと思います。


化粧品でも美容サービスにおいても、まずは非日常になりすぎないテクノロジーが必要かもしれませんね。
引き続き、「美容×テクノロジー」・「美容Tech」に注目していきたいと思います。

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2018.06.19 Tuesday