米ホールフーズトレンド2019

“スーパーフード”をはじめとしたビューティーフード市場として注目したいのが、ナチュラルフード最大手の米国ホールフーズ。2019年の10大トレンドから美容・健康業界の2019年動向を紐解いていきます。

ホールフーズの2019年トレンドは、以下のサブジェクトです。
①パシフィックリム・フレーバー
②常温保存可能なプロバイオティクス
③糖質ケアの進化(ケトー、ペトロ・・・)
④“次世代”ヘンプ
⑤人口肉スナック
⑥環境配慮型パッケージ
⑦フローズン・スイーツ
⑧新しい海洋たんぱく食材
⑨アップグレードしたスナックタイム
⑩消費者意欲の変化

これまでのトレンドがさらに進化したような内容が伺えます。この中から目だったサブジェクトを解説します。

パシフィックリム(①)とは、アジアやオセアニア、北米などの環太平洋地域のことで、これらの地域の食文化がホールフーズでは人気となっているようです。たとえば、フィリピンのロンガニーサ、乾燥エビ、イカやシュリンプのパスタなどが日々の食事として人気で、ドラゴンフルーツやパッションフルーツ、ジャックフルーツなどの“スーパーフルーツ”も引き続き人気です。

2017年ごろから話題沸騰のプロバイオティクス(②)。キムチや何でもピクルス(漬物)にするなどが日常的になってきたころから比べ、2019年はイノベイティブなプロバイオティクスが登場します。サプリメントや冷蔵保存必須な食材などに応用するだけでなく、バチルス・コアグランスなどの新しい細菌株が登場したことにより、常温保存が可能なものが出てきました。これにより、グラノーラやオートミール、ナッツバター、スープ、ニュートリション・バーなどへの応用が可能になるといわれています。また、化粧品にも採用することが可能になり、ボディケアやサンスクリーン(日焼け止めなど)の成分としても活用されるようになるといわれています。

近年、糖質オフ・ダイエットが国内でも海外でも人気が出ましたが(③)、これにより、ケトー食やパレオ、パレオとビーガンを合わせた「ペーガン」も海外では非常に人気が高いです。簡単にいえば、砂糖を使わない食事のことなのですが、これにより、代替品ブームがさらに加速しています。(パレオ・ダイエットについては、こちらのインナービューティー通信より深くご覧いただけます。)

環境配慮型パッケージ(⑤)は、前回のグローバルトレンドにもあるように、様々なメーカーが環境に配慮したパッケージに変え始め、もはや世界的なトレンドとなっています。ホールフーズでも、持ち帰り(中食)につけるストローやドリンクなどPET容器のリサイクルを一部の地域で試験的に開始しています。また、“BYOVB”(Bring Your Own Vegetable Bag)をスローガンに、プラスチック袋削減への取り組みも始まりました。

生物多様性に配慮して、2018年は「人口肉」が大変話題になりましたが、そのスナックが出てきました。また、肉以外のたんぱく源を海洋資源に求めるというニーズが高まりを見せています(⑧)。“スーパーフード”などのビューティーフード関連でも、シーウィード・スナックがここ数年盛り上がっていますが、シーウィード・バターやPlant-Basedなマグロなど(つまり“スーパーフード”や近年化粧品原料としてもよく使われている藻類)を積極的に摂っていこうというトレンドです。“スーパーフード”市場で最大の人気であるオメガ3をさらに効率的にとっていくことが求められているようです。こういった食材から味噌汁(みそスープ)やラーメンのブースター、調味料、ソースとして採用され始めています。

2019年はこれまでのトレンドの未来型が次々と誕生しそうですね。
引き続き、注目していきます。