Clef de Beau-Marketing

2018/4/2創刊★美容マーケティングに特化した業界専門Webメディア Clef de Beau-Marketing (クレド・ボー・マーケティング)

コラム一覧

2018 / 02 / 19  11:45

【革新的ビューティー論】化粧品など嗜好品業界にも訪れるべき、“見えない価値”「ESG」

世界の株式市場で財務数字に表れない企業の「見えない価値」に着目して投資先を選ぶ動きが広がっている。新しいモノサシの代表格が環境(Environment)や社会(Social)、企業統治(Governance)への取り組みを評価する「ESG投資」だ。投資残高は約23兆ドル(約2600兆円)と世界の運用資産の3割に迫り、日本でも公的年金を中心に取り入れる動きが相次ぐ。ESGマネーのうねりは収益だけに頼らない新たな選別の論理を企業に突きつけている。

                                 (「日本経済新聞 2017/10/18 より引用)

 

ESGとは、日経グループが独自で提唱している【環境(Environment)・社会(Social)・企業統治(Governance)】のこと。かつては、CSRとも呼ばれていたでしょうか。

かねてより私も「美容×環境」などの次世代要素に関して論述していますが、美容業界をはじめとした嗜好品業界では、なかなか踏み出せない一歩です。

 

昨秋、ハースト婦人画報社主催の「キャンペーン・フォー・ウール」のイベントに参加しましたが、ドキュメンタリー映画「Slowing Down Fast Fashion」の上映イベントでした。
20171019-125115.jpg

映画では、ウールなど環境に配慮した素材の重要性や、もはや業界を牽引しているファストファッション企業もサステナビリティに取り組むべきだと訴えられています。ウールについて今まで高価なものという位置づけではなく、環境に配慮したということに付加価値があるわけで、個人的にも非常に魅力を感じます。

(このときの25ansブログはコチラからどうぞ)

 

美容でもファッションでも、“サスティナブル”を追求すると、製品単価が高くなりやすく、ラグジュアリーなイメージがつきやすいものです。しかし、効果的なマーケティング戦略、ないし企業ブランディングの要素にもなりえます。

 

また、サステナビリティと結びつく生物多様性の観点からも、ウールの原材料になる羊の生命や種の多様性を考えなければならないと思っています。
image_61136_400_0.jpg

先日、私が適宜ボランティア翻訳を提供している、「野生生物保全の会」が主催する報告会に参加しました。

報告会の内容はまたbeaute d'Or(ボーテ・ド・オール)のコラムでも書きたいと思いますが、美容の場合でも、成分の原料となる動物や植物の生物多様性を守ることも重要課題になってきます。

 

今後の美容業界の発展には、このようにサスティナブルな要素が求められていくでしょう。
美容業界のESG投資に、これからも注目したいと思います。

2018.11.16 Friday