Clef de Beau-Marketing

2018/4/2創刊★美容マーケティングに特化した業界専門Webメディア Clef de Beau-Marketing (クレド・ボー・マーケティング)

コラム一覧

2016 / 10 / 26  13:00

【革新的ビューティー論】美容業界のCSRとサステナビリティとの関わり

化粧品業界とサステナビリティのこれからとは?


前回の次世代CSRから続きます。
以前の美容コラムの通り、
化粧品業界でも様々な取り組みがされています。
コラムのキーワードとして出てくるフェアトレードや3Rは美容業界に限らず、サステナブルな製造においては欠かせないところになってきていますが、
以前からご紹介している「環境配慮型」という視点や来年施行予定のISO20400など、化粧品業界では新しい挑戦となっています。

個人的には今後、化粧品業界は、再生医療や遺伝子分野と、いかにサステナブルな製造活動をするかの二極化の時代になると予測します。
先端技術と自然へのルネサンスというべきでしょうか。
「環境配慮型」では、ナチュラル&オーガニック原料の調達・使用などのサステナブルな製造活動のみならず、先端技術を駆使した最小限のナチュラル原料調達というのも入ってくるだろうと予想されます。
従来のコスメ(conventional cosmetics)を否定するわけではありませんが、
ヒトと植物との親和性への高まりから、ここは見逃せないポイントです。
そして、企業が学校を作るなどというだけではなく、いかにこのように環境に配慮しているかというのも業界においては新しいCSRへと転換していくべきだと考えます。

このように、化粧品業界も新しい時代を迎えるでしょう。

2016 / 10 / 19  10:03

【革新的ビューティー論】次世代CSRに欠かせない要素 -サステナビリティ

企業における社会的責任とは


企業の社会的責任(CSR)は、経営戦略やマーケティングにおいて兼ねてより重要とされてきました。
10数年前から日本でもその活動は盛んになってきていましたが、そのころのCSRは寄付が中心でした。
当時の一般的なCSRは、発展途上国へ学校を設立する、がよくありましたね。
某諸国では、その数年後に日本企業による小学校ができすぎて、逆に学校が余ってしまうということもありました。
そういった支援はとても素晴らしいことですが、ちょうど2010年代に入ったころからCSRの方向性が大きく変化していきています。

地球規模の環境問題から出てきた新しいCSRの視点


2012年の「RIO+20」で発表された新しい環境的指針に「持続可能な開発」がありました。
このときに、初めて“サステナビリティ”という言葉が浸透しました。
その当時は、過去の私の美容コラムで書いたように、先進国と途上国との間で取り決められた原料に関する相互取り組みがありました。
このときも私は早くから、新しい環境問題の視点ということで注目していましたが、
それから数年の間に、経営戦略やマーケティング、強いて言えば最近話題のコーポレートブランディングに
“サステナビリティ”がCSRに深く関わってくるようになりました。

国内の大手自動車メーカーや飲料メーカーなども、独自の“サステナビリティ”施策を展開し、それを公開することでコーポレートブランディングに役立て、成功してきています。
規模の大小にかかわらず、サステナブルな戦略はコーポレートブランディングに大いに役立ちますので、
中小でも経営戦略のひとつとなりえると考えます。

次回は、美容業界におけるCSRとサステナブルな可能性をお届けします。

2016 / 10 / 14  13:05

【オーガニック(コスメ・フード)】先進国と同じではダメ。日本のオーガニックコスメ市場に対する新しい視点とは?

オーガニックコスメ市場規模 推移


オーガニックコスメ。
こちらも以前と定義が曖昧な分野ですが、オーガニックコスメの市場規模は、2015 年度の自然派・オーガニック化粧品市場規模はブランドメーカー出荷金額ベースで、前年度比6.0%増の 1,175 億円と言われています。2016年度見込みは4.6%増といれています。(出典:矢野経済)
全体の割合としては、数年前の10%から少しずつ上昇してきていますが、昨今様々なオーガニックコスメブランドが日本から撤退しています。
これはなぜでしょうか。

オーガニックコスメ先進国との決定的な違い

オーガニックコスメは、ドイツ、アメリカ、オーストラリアなどが先進国です。
それでも市場規模の割合が全体の30~40%です。
100%になることは不可能かと思われるものの、オーガニックコスメの本質やその成り立ちが正しく消費者に理解されていることで、
着実にファンを増やしています。
日本では、先にオーガニックコスメという言葉が流行り、本質が理解されないので市場が増えずに撤退ということがあります。

海外では、「オーガニック*です」といえば確実に売れます。(*認証団体の定義に基づくものとして)
しかし、日本では当初はオーガニックという言葉だけでも売れていた時代がありましたが、
現状は市場/消費者への理解・教育が曖昧で、海外でのやり方と同じ戦略では正直日本人には響かず定着しないということがあり得ます。

一方で、アメリカの専門調査によると、ナチュラル&オーガニックの食品やドリンク市場は69億円に達し、この5年間で32%も成長してきました。
これに付随して、「サステナブル」というキーワードとともにコスメも伸びており、コスメも新しい時代に入りました。
つまり、オーガニックコスメは食品とも非常に密接しているということです。

日本でも、市場/消費者への理解・教育も行っていくことで、市場を活性化させることが可能です。
日本でのオーガニックコスメの新しい定義づけも、個人的には必要だと考えています。




出典:New Hope、Nutraceuticals Worlds

2016 / 10 / 07  13:08

【美容・インナービューティーマーケティング】美容マーケティングと知的財産の関係

マーケティングに新しい要素?


最先端のマーケティングとして、知的財産との関係が注目されています。
私の独自調査によれば、美容業界以外の知的財産では特許戦略が主流です。
大手では、ゼロックス(旧)やキャノンが技術戦略の一貫として、特許をうまく活用した戦略を行っています。

マーケティングの中での知的財産は、商標権が中心になることが多く、
マーケティングツールの一つとして、既存のものからの「差別化」するという点では、知的財産の有効性が高いと思われます。


美容マーケティングにおける考察


先端技術などを駆使した製品開発においては、商標権以外の特許が非常に大切な戦略要素ですが、
美容、強いて言えば化粧品マーケティングではどうでしょうか。

商標権はもちろんのことですが、化粧品開発にも実はいろいろ特許が使われている場合があります。
ある成分の抽出方法、幹細胞コスメなどにおける培養の仕方、リポソームなどの浸透技術、ビタミンCを効率的に浸透させるカプセル、など。
化粧品開発は、成分をいくつか処方する場合が多く、電子機器などと違って、技術ひとつに対して一つの製品とはいいがたいものです。
このことから、製品やブランドから技術を連想させることは難しく、特許技術は製品特徴として書かれることが現状です。
さらにいえば、それらの特許技術自体はあまり消費者に響かないことがあります。
現段階では、BtoBマーケティングにおいては多少有効性があるように思いますが、BtoCマーケティングにおいては今後どのようになっていくでしょうか。

今後私の新しい研究テーマとなりそうです。

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2018.11.19 Monday