Clef de Beau-Marketing

2018/4/2創刊★美容マーケティングに特化した業界専門Webメディア Clef de Beau-Marketing (クレド・ボー・マーケティング)

コラム一覧

2018 / 02 / 27  15:17

【ビューティーフード/インナービューティー】米・市場規模にみる、2018年も引き続き注目される“プロバイオプロティクス”フード

ヨーグルト製品市場規模90億ドルへ(米国)

世界でも日本でもプロバイオプロティクス、すなわち乳酸菌に対する需要が近年成長しています。
米国の業界データ(2017年)によると、ヨーグルトの市場規模は90億ドルにまで成長しました。2012年~2017年においても、年成長率が2%増となっています。ヨーグルトドリンクもさらに2022年までに増加すると言われており、さらに期待されている市場です。

これまでヨーグルトは動物由来のものが多く摂取されてきましたが、このところの健康志向増長と“クリーンラベル”志向などで、Plant-Based(プラントベースト)への需要が高まっています。“ビーガン・ヨーグルト”というのも新しいキーワードになってくるでしょう。そしてここに、オーガニックの要素も忘れてはなりません。
アメリカでは、『ヨーグルト・イノベーション』と言われるほどの画期的なことです。

日本でもすでに“ビーガン・ヨーグルト”は存在します。ただ、一般的なお店では品数が豊富にあるとは言えません。
ビューティーフードIQ120や“スーパーフード”のところなどでもよく語っていますが、乳製品(動物由来)を摂取しなくなると、必要以上に大豆を摂ろうとする日本人の傾向があるようですし、なおのこと、バランスの良い食生活をお勧めします。また摂りすぎにならないように、企業側も消費者に訴えていくべきかと思います。ここでも効果的な訴求開発が必要なりますね。

プロバイオティクスのグローバル市場規模では、2023年までに640億ドルにまで達すると見込まれており、新しいプロバイオティクス製品への市場投入も始まると予測されます。例えば、毎日飲むコーヒーのように、スナック菓子のように、手軽にとれるものです。幼児や子供にも取り入れやすくするには、グミやドロップなども可能性がありそうです。

引き続き、乳酸菌市場の動向も注目していきたいと思います。


参考:「Nutraceuticals World」、「Nutritional Outlook」

*プロバイオティクスやクリーンラベルについてなど、ビューティーフードIQ120メルマガ(=インナービューティー通信)でも配信します。

2018 / 02 / 26  10:10

【ご紹介】業界誌I.B.ヘルスケア53号にて、取材されました

業界誌I.B.ヘルスケア53号の『進化するスーパーフード』特集にて、取材されました。

53号インタビュー1.jpg

キーマン8社に選んでいただき、光栄です。

53号インタビュー4.jpg
『進化するスーパーフード』特集

53号インタビュー2.jpg

取材のため、若干のコメントのみですが、是非ご覧ください。

私は“スーパーフード”は定義が曖昧なだけに、混乱がまだあると思っています。
スーパーフードは私が提唱する「ビューティーフード」になりえる分野だけに注目はしており、日本にあった訴求、また身近な食材や日本古来よりある食材もスーパーフードと言われる時代なので、市場にきちんと説明してくことのみならず、スーパーフードは独自のマーケティング手法で進めていくべきと考えます。

 

2018 / 02 / 23  16:03

【オーガニック(コスメ・フード)】【業界時事】いよいよシーフードにもサステナビリティの追求がはじまる?<USDA Organic>

オーガニックフード普及の波は、健康志向の高まりにより、生鮮食品や調味料、ペットフードにまで浸透していますが、
このほど、USDA Organicではいよいよ環境に配慮したシーフードに関する議論がはじまっていくとしています。

そもそも、これまで海洋植物やシーフードにはオーガニックの適用がありませんでした。というか、できなかったというのが正解です。以前コラムにも書きましたが、アスタキサンチンについてはオーガニック(NOP)認証を取得したものは出てきて、話題になりました。
それから、サプライヤー、リテイナー、製造メーカー、しいては消費者にまで、オーガニックシーフードへの重要性が認識され始めています。

冷凍シーフードの製造販売を行っているLoveTheWild社では、オーガニックの価値や基準を具体化するように、サステナブルな養殖産業を行っているというが、オーガニックラベルは貼ることができません。


欧米では、オーガニックなのはもはや当たり前という風潮もあるのですが、それでも消費者はオーガニックラベルがあることに安心感を覚えます。アメリカでは、選定のための付加価値として、USDA Organicのラベルを探して購入するケースが多く、オーガニック・トレード・アソシエーション(OTA)の調べでは、青果物の2017年市場規模は1560億ドルでオーガニックセグメントの中では最も規模が大きいです。家畜なども、ナチュラルで抗生物質不使用、ホルモン剤不使用、草食かどうかで、ナチュラル&オーガニックの判断をするということがだんだん浸透してきました。
これまでアメリカでオーガニックシーフードの基準がなかったのは、海洋生物や軟体動物にだけフォーカスされてきたということがあるといいます。
オーガニックラベルはとても厳格なもので、基準もはっきりしていなければなりません。養殖産業というのは、それ自体がサステナビリティなのか、という議論もありますが、今後の流れによっては、アスタキサンチンのように一部を認証で定めることも可能になる可能性もあると思います。この他にも、ヨーロッパ産のエビやサーモン、ロシア産のムラサキガイなど、生産者側がオーガニック養殖をしているとアピールしているところもあるので、明確な基準を打ち出して、消費者にもわかりやすいアプローチが望ましいですね。

そして、オーガニックラベルそのものに、新しい見方が出てくるのではないかと分析しています。青果物のようにできるだけ農薬や化学肥料を使わない、いったようなある意味表面的なアピールだけでない、さらに先進的なサステナビリティや生物多様性の追求も評価されていくようになるのではないでしょうか。

2018 / 02 / 19  11:45

【革新的ビューティー論】化粧品など嗜好品業界にも訪れるべき、“見えない価値”「ESG」

世界の株式市場で財務数字に表れない企業の「見えない価値」に着目して投資先を選ぶ動きが広がっている。新しいモノサシの代表格が環境(Environment)や社会(Social)、企業統治(Governance)への取り組みを評価する「ESG投資」だ。投資残高は約23兆ドル(約2600兆円)と世界の運用資産の3割に迫り、日本でも公的年金を中心に取り入れる動きが相次ぐ。ESGマネーのうねりは収益だけに頼らない新たな選別の論理を企業に突きつけている。

                                 (「日本経済新聞 2017/10/18 より引用)

 

ESGとは、日経グループが独自で提唱している【環境(Environment)・社会(Social)・企業統治(Governance)】のこと。かつては、CSRとも呼ばれていたでしょうか。

かねてより私も「美容×環境」などの次世代要素に関して論述していますが、美容業界をはじめとした嗜好品業界では、なかなか踏み出せない一歩です。

 

昨秋、ハースト婦人画報社主催の「キャンペーン・フォー・ウール」のイベントに参加しましたが、ドキュメンタリー映画「Slowing Down Fast Fashion」の上映イベントでした。
20171019-125115.jpg

映画では、ウールなど環境に配慮した素材の重要性や、もはや業界を牽引しているファストファッション企業もサステナビリティに取り組むべきだと訴えられています。ウールについて今まで高価なものという位置づけではなく、環境に配慮したということに付加価値があるわけで、個人的にも非常に魅力を感じます。

(このときの25ansブログはコチラからどうぞ)

 

美容でもファッションでも、“サスティナブル”を追求すると、製品単価が高くなりやすく、ラグジュアリーなイメージがつきやすいものです。しかし、効果的なマーケティング戦略、ないし企業ブランディングの要素にもなりえます。

 

また、サステナビリティと結びつく生物多様性の観点からも、ウールの原材料になる羊の生命や種の多様性を考えなければならないと思っています。
image_61136_400_0.jpg

先日、私が適宜ボランティア翻訳を提供している、「野生生物保全の会」が主催する報告会に参加しました。

報告会の内容はまたbeaute d'Or(ボーテ・ド・オール)のコラムでも書きたいと思いますが、美容の場合でも、成分の原料となる動物や植物の生物多様性を守ることも重要課題になってきます。

 

今後の美容業界の発展には、このようにサスティナブルな要素が求められていくでしょう。
美容業界のESG投資に、これからも注目したいと思います。

2018 / 02 / 13  10:02

【美容・インナービューティーマーケティング】パーソナライズ・ビューティーへの転換期!?“カスタムメイド”への波、加速

再生医療など最先端技術を駆使した研究開発と、ナチュラルへの原点回帰と、2極化が進む美容業界。
昨年はコミュニケーションのパーソナライズ化に伴い、美容業界も新しい局面を迎えました。私が『革新的ビューティー論』の中で注目してきた、AIやIoTの面での革新的な取り組みです。近年美容業界の新しい要素となると期待されているパーソナライズ・ビューティーです。これは、年始にも書いた「美容×テクノロジー(デジタル)」の発展である
全体的に“マス”から“パーソナル”への転換が見られる中で、パーソナルに合ったスキンケア(やメイク)を提供する製品・ツールが大手化粧品メーカーで始まってきました。そして、ごくごく最近では、ナチュラル&オーガニックコスメの分野でも、パーソナライズへの波が湧きたっており、個人的にとても注目しています。

ナチュラル&オーガニックの最先端はやはり欧米発信が多く、その中で、ナチュラル&オーガニック業界でも、パーソナライズへの挑戦も始まっています。オーガニック認証を取得した植物原料を採用し、製品やブランドにもオーガニック認証を取得した、“カスタムメイド”なナチュラル&オーガニックスキンケアも登場し、今後は日本でも徐々に見られるようになってくるでしょう。
そもそも、パーソナライズやカスタムメイドという概念は、ブランディングやターゲティングにおいてまだまだ未開拓な部分があり、実は、マーケティングアプローチが適正化されていません。価格帯や製品特性においてみれば、富裕層や意識が高い層向けともいえるが、意識が高い層は自身で選定・選択ができるため、ニーズがない場合も考えられます。ナチュラル&オーガニック先進国での“カスタマイズ”ビューティーは、意識が高い層に向けて訴求されていることが多いように見受けられますが、美容業界においては、まずブランディングが最重要要件です。

近年のマーケティングでは、ターゲットに合わせたコミュニケーションアプローチが必要で、前回書いたように、特に美容では年代のほか様々なセグメントがあるので、独自にマーケティング戦略を立てていくことが重要になってきます。つまり、パーソナライズ・“カスタイマイズ”ビューティーに関して、どこに市場性があるかしっかり見極める必要があります。

今後、国内ではどのような発展を見せるか、引き続き注目をしていきたいと思います。

1 2
2018.11.19 Monday